このツールでできること
顧客や監査向けの工程能力調査は、いくつかの図と数値にまとまりますが、数値はツールが黙って行う選択に左右されます。シグマをどう推定するか、不偏化するか、どのルールで点に印を付けるかです。ここでは、その選択がすべて見えます。
- データ: 一行に一群、群の列と値の列、または群の大きさを固定した一列を貼り付けます。欠測値(空欄、*、N/A)は飛ばします。一つの調査に複数の特性を入れられます。
- 管理図: 計量値は Xbar-R、Xbar-S、I-MR、計数値は p、np、c、u。群の大きさが不揃いでも限界を計算します。Western Electric または Nelson のルールに違反する点に印を付けます。
- 工程能力: 群内シグマによる Cp、Cpk、Cpl、Cpu、全体の標準偏差による Pp、Ppk、Cpm、信頼限界、期待不良率と実測不良率(ppm)、二本の曲線と規格限界つきのヒストグラム。
- 数値が違う理由: 同じデータを、プールした標準偏差、R̄/d2、s̄/c4、表計算の STDEV で並べて比較します。
- 正規性: Anderson-Darling 検定と正規確率プロット。
- 点検と平易な文: 群の少なさ、大きさの不揃い、Cpk が能力ありと示すのに規格外の値がある場合、入力ミスらしい限界、数値の意味を述べる文。
使い方
- 特性に名前を付け、LSL、USL、目標値を入力します。
- レイアウトを選び、測定値を貼り付けます。
- まず管理図を見ます。工程が安定していなければ、工程能力の意味は小さくなります。
- 工程能力のタブを見て、顧客が別の Cpk を示す場合は推定方法を比べ、正規性を確かめます。
- レポートの PDF、数式つきのブック、結果、管理図を書き出します。
検証方法
管理図の定数は範囲と標準偏差の分布から計算し、群の大きさ2から10について NIST e-Handbook の A2、D3、D4 の表と小数第三位まで一致します。c4(10) = 0.9727 です。平均と標準偏差は NIST の統計参照データセット(Michelso、Lew、NumAcc4)の認証値と一致します。NIST e-Handbook 6.1.6 の工程能力の例(Cp 1.0、Cpk 0.6667)と不適合率の表(Cp 1.00: 0.27 %、Cp 1.33: 64 ppm)、および Cp の信頼限界に使うカイ二乗の点も再現しています。
制限
Gauge R&R、Type 1 調査、受入抜取検査、非正規の工程能力(Box-Cox、Weibull あてはめ)、AQDEF ファイルには未対応です。工程能力の判断は、品質技術者の責任と顧客との合意によります。
最終確認日 2026-10-20